観音崎から城ヶ島。

横須賀2日目。こんどは観音崎方面へ行ってみることに。

観音崎とは三浦半島の東端で、江戸時代後期から東京湾を守るための軍事要塞が置かれていました。日本初の洋式灯台が置かれた岬としても知られています。ちなみに、海を挟んで千葉県の富津岬までは約6キロ。東京湾で最も狭い場所なのだそう。神奈川県出身の僕としては、わりと耳馴染みのいい風光明媚な観光スポットと言えます。

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大学時代、よくみんなでバイトのあとに遊びに来たなあ。当時は酒なんて飲まなくても、ファミレスでくっちゃべって、ここで朝日を見て帰るだけで十分に楽しかった。懐かしい。

ともあれ、今日もトレッキング感覚でがしがし歩いていきます。このエリアの楽しさのひとつは、たびたび野良猫たちにばったり出会うこと。ここらの猫は人懐っこくて、みんな機嫌よく抱っこさせてくれます。

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立ち去ろうとすると、「行かないで」と鳴かれるものだから名残惜しくてたまりませんが、こちらも一応お仕事。心を鬼にして先を急ぎます。

下の写真は第三砲台跡。弾薬庫なども多数残っていますが、基本的に中には入れません。ほぼフリーで出入りできた友ヶ島は、やはり稀有なスポットだったんでしょうね。

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半日ほど観音崎でつぶし、今度は三浦半島の南端、城ヶ島へ移動。。名前の通り島なのですが、橋があるので車でそのまま渡ることができます。

駐車場の中央に、円形の花壇が。これ、位置的にも形状的にも、砲台跡をそのまま再利用しているものと思われます。戦時中、この島には45口径のカノン砲が2基ほど設置されていたそうですし。

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実際、この小高い駐車場の地面の下には地下壕が存在しており、周囲を少し探ってみると、こんなふうに壕口が。なかは扉で塞がれていますが。

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壁面が迷彩柄なのは、当時からのものなのかな? 擬態なのであれば、あまり意味があるようには思えませんが…。

なお、海岸の岩場にも、注意深く見ているとこんな壕口が。

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完全に人工的な造りで、なかはそこそこ広く、いくつかの部屋に仕切られていました。さほど難易度の高い壕ではないのですが、フナムシが多いのは非常に厄介…。

だからというわけではないですが、さほど深追いできずにこの日はタイムアップ。遠からず、再取材に訪れたいものです。

猿島に初上陸。

間髪いれずに次の戦跡取材ツアーに。まずは横須賀市の猿島から。東京湾内では最大の無人島で、最近ではバーベキュースポットとしても人気です。この猿島にも、戦時中には東京湾防衛のための要塞が置かれました。

三笠公園脇の港から、およそ1時間に1本発着している定期便にのり、ほんの10分ほど。運賃も往復で1300円ですから、手軽といえば手軽です。

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船着場から少し歩くと、弾薬庫や兵舎の跡が並んでいます。ここも先日の友ヶ島同様、苔むしたレンガ造りが幻想的な雰囲気を醸しだしております。

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軍用施設をわざわざこんなふうに瀟洒なデザインにする必要があったのか、と疑問に思わなくもありません。ちょっと調べてみると、そもそもこうしたレンガ造りの建築が始まったのは、幕末の長崎からだそう。明治20年以前の建築物は、これを含めて22件しか残っていない貴重品。

ちなみにレンガの積み方には、大きく「フランス積」と「イギリス積」があるそうで、こちらはより希少価値の高いフランス積。なんかお洒落に見えるのは、フランス式だからなのかもしれません。

さらに島内を歩きまわると、展望台の施設跡に出くわしました。

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内部はこんな感じ。保存状態は良好。

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ほかにも砲台跡がちらほら残り、猿島はトレッキングを兼ねた戦跡めぐりにうってつけかもしれません。

愛車再起動。

マイカーを所有しているものの、非常に交通の便のいい場所に住んでいるので、まったく出番がありません。昨年なんて、多めに見ても1~2度しか使わなかったような……。

駐車場代その他を考えるととんでもない金食い虫と化しているわけですが、それでも希少車なので手放す気にもなれず。値がつくうちに売ってしまったほうがいいのでしょうし、実際そういうお声もかかっているのですが、乗りもせずにだらだらと決断を先延ばしにしておりました。で、数ヶ月前、飲んだ帰りに久々にエンジンかけてみようとしたら、案の定バッテリーがあがっていたものだからいっそう乗らなくなって現在に至ります。

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でも、昨今の戦跡取材では、車があったほうが便利。というわけで、カーマニアのカメラマンO先輩にSOS。「バッテリーを安く交換したいのですが!」と。

カーマニアというのは不思議な生き物で、他人の車であっても実に手厚く面倒を見てくれます。今回も、僕が九州出張に出ているあいだに新品のバッテリーを安くヤフオクで調達しておいてくれたO先輩。日曜の朝から、わざわざバッテリーを持ってこちらまで出向いてくれました。

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ちゃかちゃかと手際よくバッテリーを積み替える先輩。ついでに、とても楽しそうにあちこち点検してれました。御礼に長崎で買ってきたカステラを差し上げて、そのままガソリンスタンドで給油と洗車。いやあ、愛車が完全に息を吹き返しました。

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来月には車検ですが、もう1回だけ通そうと決心。つまり、最低でもあと2年はこいつと付き合っていきたい所存です。戦跡取材が落ち着いたら、ドライブ旅行の計画をたてよう。

原爆落下中心地。

最終日。幸いにして二日酔いなどもなく、チェックアウト後は中華街でブランチ。さっそく青島ビールをいただいちゃいました。 ビールの向こうにいるのは、なぜかこの旅に付き合わされているノオトの宮脇さん。

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食後、フライトまで数時間あるので、平和公園に行こうということに。原爆落下中心地には碑が立ち、すぐそばには平和祈念像や長崎の鐘が。

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また、原爆落下時の地層も残っています。融解したガラスや陶器が生々しく残り、原爆の凄まじさを今日に伝えています。

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夕方手前のフライトで帰京。戦後70年のこのタイミングで長崎を再訪でき、いろいろと勉強になりました。

福岡から長崎へ。

チェックアウト後、キャナルシティで軽くモーニングをとったあと、レンタカーに乗って長崎まで。佐賀県を通り抜けての大移動ですが、所要時間は2時間程度のものでした。

さて、この日の一番のお目当てはこちら。片島魚雷発射試験場跡。魚雷を発射し、その進行状況をすぐそばの山頂施設から観測していたのだとか。

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周辺にはいろんな施設の遺構が残っていましたが、たぶん私有地だと思うので、写真は手控えさせていただきます…。ちなみに山中には壕も残っていました。

夕方、長崎市内にてレンタカーを乗り捨て返却し、ホテルにチェックイン。偶然にも、去年、軍艦島へ行った時に泊まったところと同じホテルだったので、土地勘はばっちり。晩御飯に出る前に、眼鏡橋に寄ってみました。17世紀に造られた、国内初のアーチ型石橋。そのアーチが水面に反射し、いい感じに眼鏡っぽい光景が……。

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そして今宵の一軒目は、昨夜の屋台BARで教えてもらった「御飯」さん。主には魚料理のお店で、お味もサービスも最高!

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職人気質の親父さんが、とってもいい味だしてました。食材のウンチクを聞きながら酒が飲めるのは、カウンター席の醍醐味ですねえ。

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シメの鯛飯は、土鍋に鯛をまるごと1匹ぶっこんで炊きあげた、この店の代表作。至福のひとときです。

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そんな感じで大満足な長崎の晩餐だったわけですが、実は長崎に投宿したのには、もうひとつ明確な目的がありました。去年、軍艦島旅行で訪れた際にたまたま見つけた、キャリア50年の老バーテンダーが営むBARトミオが、いよいよ今月末をもって閉店するので、最後にもう一度だけカクテルを作ってもらおうというものです。ちなみにこれが、カクテル「NAGASAKI」。

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長年の常連さんたちが次々に花束をもってやってきたりして、店内は大賑わい。とくにバーテンさんに話しかけたりはしなかったので、単なる一見客と思われたでしょうが、それでも十分に満足。2杯だけ飲んで、思い残すことなく3軒目の河岸へ……。

九州戦跡ツアー、スタート。

ちょっとディープな九州ツアー、スタート。まずは朝イチの飛行機で福岡へ飛びます。到着後はレンタカーを駆って、大刀洗方面へ。

大刀洗といえば戦時中、陸軍の航空拠点が置かれた戦跡の宝庫。太刀洗駅の駅舎からして、なんかゼロ戦が貼り付いてていい感じっす。

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レトロステーションとして改装された建物の内部は、明治大正昭和のお宝満載の博物館になっていたのですが、それについてはまたの機会にご紹介します。とりあえず、かつての滑走路跡とか、司令部壕が残っているというので周辺をうろうろ。すると、某養護施設の敷地内に、壕の入口らしきものを発見!

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園庭で遊んでいた少年たちに、「あの防空壕みたいなヤツ、覗いても大丈夫かな?」と声をかけたら、じつに礼儀正しくて手厚い応対をしてくれて、先生が直々に案内してくれることに。今は倉庫として利用しているだけなので内部の撮影はNGでしたが、貴重な遺構にふれることができました。

そして町立の平和記念館に立ち寄って情報収集を。ここではゼロ戦の現物が展示されています。海中から引き揚げられ、復元したもの。

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とくにコクピットが生々しくて、マニアにはまたらないでしょうね。

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このエリアには他にもいろいろ興味深い戦跡が点在しています。たとえば下のヘルメットみたいな建造物は「監的壕」といって、戦闘機の訓練シーンを観測するために用いられていたもの。

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まあそんな感じで、初日からとってもいい取材ができました。あとで原稿にまとめるのが大変だなあと思いつつ、晩は博多の街へ。これも旅路に重要なイベントです。

まずは博多で最も気に入っている「かんすけ」という純米酒専門店で腹ごしらえ。のち、「えびちゃん」という屋台のBARで仕上げました。

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開業40年、写真のバーテンさんは2代目だとか。「明日は長崎なんですよ~」なんて話したら、おすすめのお店を教えてくれました。

乙武塾に木村草太さん。

午前中はなんだかエンジンがかからず。花粉症と厄年を言い訳にダラダラして、午後から「乙武塾」の講義に参加。学生を集めた勉強会で、僕はその内容を記事にまとめる役割です。今回は、2度目ましての憲法学者・木村草太さんがご登壇。同性婚というちょっと旬なテーマを憲法解釈の視点から論じる、興味深い3時間でありました。

晩はデュランバーに一瞬立ち寄り、いくつか業務連絡(?)など。

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明日から九州出張です。