大森将平戴冠の余韻。

思えばここ数年、ボクシング界は未曾有の盛り上がりを見せています。テレビの視聴率とか雑誌の売上げとかがついてきてるわけじゃないので、「活況」とは言いたくないのが実情ではありますが、それでも世界チャンピオンはごろごろ生まれるし、歴史的に見ても指折りの名選手がたくさんいます。内山高志なんて日本ボクシング史上で見てもNo.1なんじゃないかと……。

世界チャンピオンが生まれやすくなった背景には、もちろん王座の乱立があります。端的にいえば、ベルトの数が増えたので、狙い目のチャンピオンに的を絞って挑戦することが簡単になってきているわけです。しかしそれを差し引いても、内山高志やら山中慎介やら井上尚弥やらというのは、稀有なモンスター。また、“次”を担う若手のなかにもモンスター候補が大勢いることが、現在のボクシング界を「未曾有の盛り上がり」と表現した理由でもあります。この夜、日本バンタム級タイトルマッチに挑んだ京都の大森将平も、そんな逸材のひとりでしょう。

キレのいい左を主武器とするこのサウスポーの出世試合は、昨年5月のクリスチャン・エスキベル戦。かつて山中慎介と世界王座を争い、11ラウンドに散ったメキシコの世界ランカーを、全国的にはまだまだ無名の若手がわずか4ラウンドで倒してしまったのですから、これはインパクトがありました。

その大森が、初めてのベルトに挑んだ今宵の日本バンタム級タイトルマッチ。大森はすでに、日本王座くらいは軽く手にするべきホープと言えますが、王者・益田健太郎もここのところいぶし銀の強さを発揮しており、予想は割れていました。マニアにとって垂涎の好カードであり、できれば僕も会場へ足を運びたかったのですが、諸事情により叶わず。

もろもろ所用を終えてデュランバーで待機していたところに、後楽園ホールでの生観戦を終えたU子さんが、試合のパンフレットを持ってやってきました。結果は大森の鮮やかな3ラウンドTKO勝利で、いかにも興奮冷めやらぬ感じです。

20150413

ちなみにこのU子さんは、ボクモバで僕の原稿を読んでデュランバーに来てくれるようになった常連さん。僕と同い年、しかもほぼ同じ地域で育った同志で、むしろ今日まで一度も接点がなかったことが不思議なくらい。デュランバーに経営参加して半年ほどたちますが、こうした効果が出てきているのは嬉しいことです。

そのU子さんの感想を肴にウイスキーをちびちびやり、後日の録画中継で大森の雄姿をチェック。いやホント、「これが本当にあの益田なのか!?」ってくらい、何もさせませんでしたね。ちなみに試合後、リング上のインタビューで好きな女の子に告っていたらしいですが、テレビではそこをカットしてくれててよかった。

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