久々の乙一インタビューに物思う。

そういえば先週、久しぶりに乙一さんにインタビューをしてきたのでした。

乙一さんとお会いするのは、たぶん10年ぶりくらい。初めてお目にかかったのは拙著『新人賞の極意』の取材の時で、当時まだ愛知県にお住いだった乙一さんのもとへ飛び、某駅構内のラウンジでパフェを食いながらあれこれ話を伺ったのでした。

この時はまだ、業界の一部で神童扱いされてはいたものの、決してメジャーではなかった乙一さん。しかし、この取材の数カ月後に『GOTH』がヒット。当人の意思をよそに、爆発的な人気を集めていくことになります。あまり人前に出るのが得意ではないと語っていた乙一さんにとって、これは窮屈な状況だったのかもしれません。

やがて、別名義での活躍が目立つようになり、僕もなんとなく連絡を取る機会を失していたところで、こんなアンソロジーが登場。乙一、中田永一、山白朝子、越前魔太郎、そして安達寛高の名が連なる『メアリー・スーを殺して』。短編集ではなくあくまでアンソロジーなのがミソ。

20160317

『新人賞の極意』でお会いした頃を回想すれば、思いもよらないかたちでキャリアを積み上げている乙一さん。それに対して、自分の今日までのキャリアはどうだったのかと、いろいろ反芻せざるを得ません。

広告