トークセッション「いつかは本を出したい!書籍出版のリアル」。

午後から朋友ミヤワキ氏率いるノオト主催のライター交流会&トークセッション、「いつかは本を出したい! 書籍出版のリアル」に登壇。

会場には本を出したい人、あるいは本を出したことがあるけどもっと出したい人などが集まっていて、自分なりの出版活動との向き合い方、企画の立て方などを、ハイボール片手にちんたらお話させていただきました。

20160319

率直に言って、今は本を出しやすい時代だと思います。体感的に、15年前は企画書20本書いて1つ通れば御の字だったけど、今は7~8本書けばそのうちのいくつかはいいところまで行くイメージ。

これはなぜかというと、単にこちらが企画を通すコツを掴んだこともあるのでしょうが、何よりも大きいのは、出版不況がより深刻化していること。1冊あたりの部数を刷れなくなっている分、出版社は出版点数を増やす傾向にあるのです。

たとえば僕の最新刊『物語で知る日本酒と酒蔵』は新書ですが、以前は新書といえば、何よりも著者の肩書や知名度が重視される箱だったはず。しかし、こうして僕のような者にも声をかけてくれるレーベルが増えているのは、それだけ門戸が広がっている(つまり書き手の確保が難しくなっている)証しでもあります。

でも。イベント中もお伝えしましたが、本を1冊書いたからといって、実はほとんど著者を取り巻く世界は変わりません。よほど売れれば別ですが、多くの本と著者は、出版前も出版後も平常運転のまま。テレビや雑誌から多少のコンタクトがあったりはしますが、それによって大きなことが起こることはまずありません。むしろ、本を書くために雑誌やウェブの仕事を抑えていたりすると、しばらく貧乏生活に突入するリスクもあるでしょう。

僕の勝手なスタンスではありますが、書籍出版は割のいい宝くじのようなもの、といった程度に考えておくのが無難。それもで好きなテーマに楽しく取り組んでいるうちに、思いがけないご褒美(スマッシュヒット)があるかもしれません。そういうささやかな夢を見ながら、書籍出版と付き合っていくのがいいのではないでしょうか。もっとも、こういうのを白馬の王子様願望というのでしょうけど……。

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