トークセッション「いつかは本を出したい!書籍出版のリアル」。

午後から朋友ミヤワキ氏率いるノオト主催のライター交流会&トークセッション、「いつかは本を出したい! 書籍出版のリアル」に登壇。

会場には本を出したい人、あるいは本を出したことがあるけどもっと出したい人などが集まっていて、自分なりの出版活動との向き合い方、企画の立て方などを、ハイボール片手にちんたらお話させていただきました。

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率直に言って、今は本を出しやすい時代だと思います。体感的に、15年前は企画書20本書いて1つ通れば御の字だったけど、今は7~8本書けばそのうちのいくつかはいいところまで行くイメージ。

これはなぜかというと、単にこちらが企画を通すコツを掴んだこともあるのでしょうが、何よりも大きいのは、出版不況がより深刻化していること。1冊あたりの部数を刷れなくなっている分、出版社は出版点数を増やす傾向にあるのです。

たとえば僕の最新刊『物語で知る日本酒と酒蔵』は新書ですが、以前は新書といえば、何よりも著者の肩書や知名度が重視される箱だったはず。しかし、こうして僕のような者にも声をかけてくれるレーベルが増えているのは、それだけ門戸が広がっている(つまり書き手の確保が難しくなっている)証しでもあります。

でも。イベント中もお伝えしましたが、本を1冊書いたからといって、実はほとんど著者を取り巻く世界は変わりません。よほど売れれば別ですが、多くの本と著者は、出版前も出版後も平常運転のまま。テレビや雑誌から多少のコンタクトがあったりはしますが、それによって大きなことが起こることはまずありません。むしろ、本を書くために雑誌やウェブの仕事を抑えていたりすると、しばらく貧乏生活に突入するリスクもあるでしょう。

僕の勝手なスタンスではありますが、書籍出版は割のいい宝くじのようなもの、といった程度に考えておくのが無難。それもで好きなテーマに楽しく取り組んでいるうちに、思いがけないご褒美(スマッシュヒット)があるかもしれません。そういうささやかな夢を見ながら、書籍出版と付き合っていくのがいいのではないでしょうか。もっとも、こういうのを白馬の王子様願望というのでしょうけど……。

久々の乙一インタビューに物思う。

そういえば先週、久しぶりに乙一さんにインタビューをしてきたのでした。

乙一さんとお会いするのは、たぶん10年ぶりくらい。初めてお目にかかったのは拙著『新人賞の極意』の取材の時で、当時まだ愛知県にお住いだった乙一さんのもとへ飛び、某駅構内のラウンジでパフェを食いながらあれこれ話を伺ったのでした。

この時はまだ、業界の一部で神童扱いされてはいたものの、決してメジャーではなかった乙一さん。しかし、この取材の数カ月後に『GOTH』がヒット。当人の意思をよそに、爆発的な人気を集めていくことになります。あまり人前に出るのが得意ではないと語っていた乙一さんにとって、これは窮屈な状況だったのかもしれません。

やがて、別名義での活躍が目立つようになり、僕もなんとなく連絡を取る機会を失していたところで、こんなアンソロジーが登場。乙一、中田永一、山白朝子、越前魔太郎、そして安達寛高の名が連なる『メアリー・スーを殺して』。短編集ではなくあくまでアンソロジーなのがミソ。

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『新人賞の極意』でお会いした頃を回想すれば、思いもよらないかたちでキャリアを積み上げている乙一さん。それに対して、自分の今日までのキャリアはどうだったのかと、いろいろ反芻せざるを得ません。

佐世保からのいただきもの。

拙著『物語で知る日本酒と酒蔵』でご紹介している長崎県佐世保市の梅ヶ枝酒造さんから、丁寧なお礼状とスパークリング日本酒の新製品を頂戴しました。

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同酒造を訪ねたのはほとんど偶然で、冲方丁さんとの佐賀旅行の際に、何の気なしに立ち寄ってみたのがご縁の始まり。

蔵を訪ねてみると、長い歴史もさることながら、大充実のラインナップと新酒のキリッとした旨味に僕らはイチコロ。この時点では取材ではなく単なる観光客だったわけですが、後日、本を書くにあたって「記事にさせてほしい」とお願いした経緯があります。

佐世保には気になっている戦跡もあるし、また遠からずお訪ねしたいものです。必ず。

嵐の前の。

晩、シンジと一緒に酒や食糧を買い込んでオトタケ事務所へ。仕事抜きで会うのはじつに久しぶり。

最近報じられまくっているように、彼の出馬が本当にあるのなら、こうしてプライベートで飲むのも最後になるかも!?

……ってのは、ちょっと白々しかったですかね(笑)。

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上は酔っ払って反省モードのシンジを慰めるオトタケの図。この数週後には、自分が慰められる立場に取って代わるとはまだ夢にも思っていません。

新刊『物語で知る日本酒と酒蔵』発売!

新刊、『物語で知る日本酒と酒蔵』、本日発売です!

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酒というテーマは2度目になりますが、今回は物語性と紀行を意識した読み物になっています。竹炭パウダーを使って真っ黒な日本酒を醸した蔵元さん。流行に反して燗酒にこだわった酒造りに邁進する蔵元さん。あるいは家宝として代々伝わるカッパのミイラを祀っている酒蔵など、たっぷりご紹介しています。酒蔵を旅の行程に組み込むことの楽しさを感じていただければ幸いです。

ちなみに僕にとって初の新書。これもなにげに嬉しいポイントでした。

どうぞ宜しくお願いします!

デュランバー8周年。

昆虫カクテルにセーラー服と、特異なイベントが同時期に立て続いたもので、今年はあまり力を入れませんでしたが、おかげさまでデュランバーは8周年を迎えました。

奇遇なことに、朋友Tさんがこの日に三茶で新店を立ち上げるという、まさかの創業日かぶりが起こったもので、先にちらりと顔を出して、記念にキープボトルを入れつつ、「来年の周年は、何か一緒にイベント打ちましょう」と慌ただしく退散。三茶にまたひとつ、行きつけの店が増えました。

さて、デュランバー。今年もお祝いに立派なお花をいただきました。

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わりと静かな周年になりましたが、サイゾー編集長なども顔をだしてくれて、最後はそれなりにワイガヤ。

周年とは無関係ながら、この時期は食用の桜の葉を浮かべた「桜のハイボール」がおすすめ。

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というわけで、9年目も生き残れるよう頑張ります。

たまにはこんな使い方。

珍しく、平日なのにデュランバーで貸し切りイベントを。某社編集A嬢が、この日24歳の誕生日ということで、セーラー服姿で1日バーテンダーを務めました。SNSで会社関係者や友人など限定で告知したところ、たくさんの皆さんがお祝いにご来店くださいました。

ちなみにA嬢にはバーテンダー経験があるわけではありません。本職が横でシェイカーに材料を入れ、それをたどたどしく振ってゲストのグラスに注ぐという、それだけで目に楽しいイベント。つまり誰にでもバーテンダーができるのです。おまけにこの日限定、桃の節句にからめてオリジナルのピーチカクテルを開発。

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デュランバーはこんな使い方もできますよ、という試験的なイベントではありますが、思い出づくりにうってつけと自負しています。当面は知人限定の開放にはなりますが、1日バーテンダー企画、興味のある方はお気軽にご相談を!